1 田んぼのおたまじゃくしが蛙になってピョンピョンと出て来ました。
小さい小さい赤ちゃん蛙です。
「ねぇ〜、どこに行く?」
「隣の保育園に行って見ようよ。」
「わーい。行ってみよう。行ってみよう。」
赤ちゃん蛙たちは、みんなで行ってみることにしました。 |
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2 夕方遅くなると保育園の庭はだ〜れも居なくなります。
葉っぱの上や、木の枝や、花壇などでピョンピョンしながら
「楽しいね♪」
「うん。おもしろいね♪」
「保育園のお友達といっしょんに遊んで見たいな〜。」
「そうだ、このまま朝まで保育園に居ようよ。」 |
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3 朝になりました。
「お早う。」
子どもたちが、お母さんと一緒にやって来ます。
虫や動物の大好きなとも君が
「お〜い。蛙がたくさん居るよ。」
さっそく、みんなビニールの袋を持って赤ちゃん蛙たちをつかまえはじめました。 |
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4 あきら君も、大ちゃんも、みきちゃんも同じように袋の中に蛙をつかまえて入れました。
「こんなにたくさんつかまえたぞ〜。」
「ほ〜ら、ぼくも。」
「わたしも、見て見て!」
庭にいた蛙たちは、ほとんどみ〜んなビニールの袋の中に詰め込まれてしまいました。 |
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5 「苦しぃよ〜。助けてくれ〜。」
「お母さ〜ん。助けて。」
袋の中の蛙たちは、だんだん息をするのも苦しくなってきました。
「田んぼに帰りたいよ〜。」
声も少しづつ小さくなっていきます。
袋の中で、死んでしまった蛙もいます。
「お母さ〜ん。」
「お母さ〜ん。」 |
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6 蛙たちは、とうとう全部死んでしまいました。
みゆき先生は、蛙をぜ〜んぶ集めて土の中に埋め、お墓を作ってあげました。
「苦しかったでしょ。ごめんなさいね。」
そう言って、静かに手を合わせました。 |
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7 やさしい先生にお墓を作ってもらった蛙たちは天国にいくことができました。
「僕達はもっと広い所でいっぱい遊びたかったよ。」
「わたし、保育園のお友だちと本当は遊びたかったのよ。」
死んでしまった蛙は、生きかえる事ができません。
天国で泣いていた蛙さんたちも、虫も、金魚さんも、草も花もみんな命があるんだよ。
世界にたった一つしかない大切な命。 |
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| おわり |
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| この時期、虫や幼虫、蛙が出て、子ども達の遊びが広がる。年少、年中、年長と年齢ごとに虫などに関する興味や扱い方が違う。さまざまな体験をして、命の大切さに気づくのは年長に入ってからのように感じる。今年も間もなく蛙たちが保育園の庭にやってくる。(この紙芝居を通して少しでも命の大切さを感じて欲しいと思う) |
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